2-2.発達障害との違い、2-3.認知症とも異なる

台詞

2-2.発達障害との違い

(Dr.ハシモトの解説)
高次脳機能障害と発達障害…実は似ています。

「発達障害」って?
生まれつきのの脳機能障害。自閉症やADHD(注意欠陥、多動性障害)、LD(学習障害)など。
高次脳機能障害の、脱抑制、注意障害、記憶障害、遂行機能障害と共通する。

こどもの高次脳機能障害とは?
こどもの高次脳機能障害って?
脳の機能に問題なく出生したこどもが、病気やケガによって脳を損傷し、症状がでた状態。
こどもの場合、発達障害の中にひとまとめとされる場合が多い。

発達障害は…
生まれつきと考え、持って生まれた特性とし、本人に合った生活を創っていく。

高次脳機能障害は…
後天性の障害で、症状は病気やケガのせいだと考えると、本人・家族は気が楽になることもある。

絵夢「いろいろちがうのね~」

2-3.認知症とも異なる

高齢者の記憶障害は、認知症と診断される場合があります。

「認知症」とは?
認知機能が低下した状態。加齢のほか脳血管障害が関わる場合もある。記憶障害がとくに共通する。

高齢者の高次脳機能障害とは?
高齢者の高次脳機能障害って?
高次脳機能障害として脳の損傷が認められるが、アルツハイマー型の認知症の様に進行性では無く、症状が改善する。

高次脳機能障害→改善する(図)

認知症→進行する(図)

認知症は…
診断されると抵抗を感じるが、病名はどうあれ、記憶障害がある場合、記憶力を補うリハビリが活用できる

高齢者の高次脳機能障害は…
脳損傷の症状で、進行性の認知症でないとわかるとほっとする人は多い。
が、記憶障害の対応は重要。

カケル「なぁるほどにゃ~。」

Dr.ハシモト「子どもの場合、発達障害と高次脳機能障害の違いをしっかりと理解することは親・子ともに大切です。」
「高齢者の場合、認知症との違いは『進行性』がポイントになるのですね。これらも大事なことです。」